番外編SS「ルパートのおっぺけ劇場♪その2」


おかげ様で、みなさんに愛されている池照家の四男・ルパート。

ここは彼の本領・・・いえ、本編の中では紹介しきれない、数々のおっぺけセリフを集めた

ページ「その2」です。

「やっぱ、相変わらず馬鹿だねぇ〜」と笑ってやってください。

では、スタート!

(「フンッ!馬鹿って言った方が馬鹿なんだからねーだ!」by ルパート)

 

 


<どいつはどこだ?>


廊下が水浸しになっていた。

オリバーは自分の仕事が増えたので怒り捲くっている。

「おいっ!(こんな事したの)どこのどいつだ!」

ル「あ!僕、知ってる〜。『ドイツ』はここだよ!」

オ「は?」               

ルパートが丁度居間で寝そべり、一人で世界地図を見ていた。

オ「・・・ダニエル、ヘルプ」

頓珍漢な弟に今日もまた頭を痛めるオリバー。

しかも、ルパートの指している場所は「思いっきりカナダ」だった。

 


<欲しいモノ>


ル「ねーねー、ダン!僕、これ欲しいんだよね〜」

ダ「ん〜、どれ?」

新聞の折り込み広告を指差しているルパート。

ダニエルが覗き込む。

「消えない消しゴム&書けないペン・・・ハリー・堀田の文房具セット、好評発売中!

(当方は胡散臭さ世界一を目指しております☆)」

ダ「・・・多分絶対反対されると思うよ?」

 


<何て言ったっけシリーズ1>


ル「あれ何て言ったっけ?ん〜と・・・」

ルパートがウンウンと考え込んでいる。

ダ「何?」

ル「ほら、大きな絵でさ、地面に書いてあってさ」

ダ「?」

ル「あ、僕自分で分かった!『アスカの似顔絵』だった!」

ダ「は?あ〜・・・僕も分かったよ。『ナスカの地上絵』の事だね?」

ル「あぁ、そーとも言うかもね」

ダ「・・・・・」

 


<何て言ったっけシリーズ2>


ル「あれ何て言ったっけ?ん〜と・・・」

ルパートがウンウンと考え込んでいる。

ダ「何?」

ル「ほら、踊るヤツでさ、しゃがんでさ、足を順番に前に出してさ、ロシアでさ、カムチャ

ッカ半島にカンケーあったと思うんだけど・・・」

ダ「?」

ル「あ、僕自分で分かっちゃったよ!『フォカッチャダンス』だった!」

ダ「は?あ〜・・・『コサックダンス』の事か」

ル「そーとも言うかもね」

ダ「・・・・・」

ルパートの辞書には、「間違えました」と言う単語は無いらしい。

大体「カムチャッカ半島」なんて、答えには全く関係無かった。

 


<何て言ったっけシリーズ3>


ジ「あれ、何してんだ、ルパート?」

ジェームズが、二個目の「潰したクリームパン」を食べながら居間に入って来た。

彼は何でも「潰して」食べるのがお好みだ。

ル「えへへ〜♪僕ね、宿題してるの」

ジ「おっ、エライじゃねーの。ほほぅ、世界史か・・・どれどれ?」

ル「うん。今ね、答えが分かんなくて困ってるトコなんだよね〜。ジェームズ分かる?」

ジ「俺に分かる問題ならな」←・・・当たり前だ

ル「じゃ問題です!ポルトガルの人なの。でね、探検家なんだって」

ジ「・・・不思議な質問の仕方してくるな、お前。連想ゲーム形式か?」

ル「でね、アフリカ通ってインドに初めて行った人なんだって。さぁ、この人だ〜れだ!

  あーっ!
僕、ちょっと今分かったかもだよ!」

ジ「・・・俺が考えてた時間は何だったんだ。ま、いっか。言ってみろ!」

ル「タバスコ・ダ・バカ!」

ジ「・・・惜しいっ!いや、ある意味上手い!っつーか、『トムのツッコミ』みたいなセ

  リフだな、今の。(「タバスコだ、馬鹿!」)まぁ、近そうで限りなく遠い答えである事

  は確かだな。はい、残念」

ル「え、何て言ったの、今?四文字熟語とか?『水を得たウオ』って僕知ってる!『魚は水

  が好きなんだよ。だから一杯あげなさい』って意味でしょ?」

「は?」

会話が突然「絡み辛く」なってきた。

大体、『水を得た魚」は四文字熟語では無い。

ル「あとね、これも知ってる。『胃の中のナマズ』。『ナマズは食べるとまず胃に行きます』

  って事でしょ?僕ってあったまイイ〜♪やったぁ!


ジェームズの食欲が途中で止まった。

食い掛けのクリームパンあと二口が・・・・・口に入らない。

ジ「・・・どうしよ。コイツと関わったばかりにこんな事に・・・。全く会話にならなくな

  ってきた。おーい、ダニエル居るかー?ヘルプ!

ジェームズは「ルパート(妖精)語」の唯一の翻訳家に助けを求めた。

ル「ねぇ、要らないのそれ?なら、頂戴☆」

ルパートがクリームパンを指差した。

ジェームズが「ほらよ」とそれを渡す。

ル「オイシ♪頭使うとさ〜、お腹減るよね〜」

・・・・・。

「おーい、ダニエル!居ねぇのかぁー!」

 


<テイクアウト>


トムとルパートが歩いていると、目の前に有名なたこ焼き屋の看板が現れた。

ル「わーい、『銀だこ』だー!僕大好きー♪買いた〜い、トム〜♪ねーねー、買って〜♪」

ト「何甘ったれた声出してる。ったく・・・普段ウッカリしてるくせに、こういうモノだけ

  は目ざといよな、お前。仕方ねぇ、一個だけだぞ」

ル「やったぁ!ありがとー、トム〜♪大好きー♪」←多分今だけ

ト「どうする?食ってくのか?」

ル「ううん。お持ち帰りする。ダンと半分こする!」

末弟に優しいルパートに、ホンのちょっとだけジ〜ンとするトム。

財布をジーンズの後ろポケットから取り出す。

ト「あ〜、一つください。持ち帰りで」

店員「かしこまりました」

(中略)

店員「では、こちら商品です。どうぞ美味しく召し上がれますように♪」

ル「そんなのは分かんないよ!その時の気分次第だモン」

ト「馬鹿っ!そーいう時は『ハイ』って言っておけばいーんだ!」

トムはルパートの後頭部を掴んでグッと下に下げ、店員さんに「どーもすいません」させた。

 


<呪文>


唐突にトムを呼びとめたルパート。

ル「ねーねー!僕ね、『マホー』の言葉考えた!」

ト「ふ〜ん・・・言ってみろよ?」←実際、大して聞きたくも無い

「チビデデブデハゲー!」

ト「・・・パクりじゃねーか。っつーか、何だろ?何かムカつくな。その呪文・・・」



チャンチャン♪




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