番外編SS「超短編・2編」

 


1、「おとぎ話、金の斧・銀の斧編」

<レオンハルトバージョン>

 

ある所にキコリが居ました。

名前をレオ〜ンハルト・ハインリッヒと言います。

キコリのくせに、結構立派な名前です。

キコリはひょんな事から、湖に斧を落としてしまいます。

すると、湖から額を割って血を垂らした女神が、怒り顔で現れました。

「・・・お前の落としたのは、この金の斧か?」

「ははは!違いますね、それは僕の落とした斧ではありません」

「・・・じゃ、こっちの銀の斧か?」

「ノーノー!それも違いますよ、僕のではありません」

「・・・なら、このただの鉄の斧か?」

まさかっ!まったく違います!」

「じゃ、お前の斧はどんな斧だ?」

「僕の斧は、世界にたった一つの大変貴重な石が埋め込んである、プラチナの柄にロイヤ

ルコペンハーゲン製の、大変質の良い陶器の斧です!」

「・・・お前、キコリやめろよ」

女神役は、どうやらトムだったようです。

 

 


2、「星闘士星矢ごっこ」

<ダニエル・ルパートバージョン>

 

ダ「ルパート!遊ぼうよ♪」

ル「いいよ。何して遊ぶ?」

ダ「僕、『星闘士星矢』ごっこがいいな!」

ル「うん、いいよ。じゃ、『星闘士星矢』ごっこしよ!」

ダ「じゃ、僕『星矢』ね!で、ルパートは『瞬』ね」

ル「えぇ〜っ!?僕、『瞬』ヤダ!『氷河』がいい!」

ダ「いいんだよ!ルパートは『オーロラ5★』の戦闘服、ピンクだろ?」

ル「うん・・・そか。だからダンは『星矢』なんだね?赤だから・・・」

ダ「そういう事だよ」

ル「分かったよ、じゃ、僕『瞬』でいいや」

ダ「じゃ、ここで危機が起こったのね?で、瞬がピンチなのね?」

ル「うん」

ダ「・・・ほら、ルパートのセリフだよ」

ル「あ、そっか。『助けてー!星矢ぁ〜!!』

ダ「・・・何かヤな感じ・・・」

ル「え、僕下手だった?」

ダ「そうじゃないよ。君の口から、他の男の名前が出るのが何か嫌!」

ル「・・・だってしょうがないでしょ?ダンは今『星矢』なんだから・・・」

ダ「ねぇ・・・そこさ、『星矢』じゃなくって僕の名前呼んでくれない?」

ル「・・・いいけど。じゃ・・・『助けてー!ダァ〜ン!!』

ダ「『待ってろ!ルパート!』

ル「・・・違うでしょ?!僕の事、『瞬』って呼ばなきゃダメでしょ?!」

ダ「嫌だよ。他の男の名前なんか呼びたくない」

ル「・・・・・」

ジェ「・・・もはや、『星闘士星矢』ごっこじゃねーな・・・」

たまたま近くを通ったジェームズがボソッと呟いた。



                エンド                    オーロラ5★目次へ